鶴岡にUターンして起業するまで
「大学を卒業して、外資系の商社で2年ほど働いていましたが、東京オリンピックのあった昭和39年にホテルニューオータニに就職しました。
ドアマンからフロント、営業、企画といろいろな職場を経験させて頂きました。外国の要人のレセプションに携わる機会も度々あり、この間の経験は自分にとってとても貴重なものでした。ニューオータニに5年ほど勤務した頃、鶴岡に戻って独立しようと考えました。当時家内には反対されましたが、実際戻ってからは本当に良く支えてもらったと思っています。
最初はホテル・旅館業をやりたいと思っていました。昭和44年に地元に戻ってきて、2年ほど鼠ヶ関で旅館業に携わりました。昭和46年に株式会社エルサンを設立し、その年の10月に完成した産業会館の中に「和風れすとらん
える・さん」をオープンしました。当時にして1,000万円の保証金の調達をはじめいろいろと大変な時期もありましたが、多くの人に支えて頂いて無事オープンする事が出来ました。当時はまだ31歳という若さがありましたから、昼はレストランに入り、夜は宴会と寝ないで働いた時期もありました。
当時の地元の飲食業界は、料亭や、外食というとラーメン店等はありましたが、現在のいわゆる「レストラン」というコンセプトの飲食店はあまりなかったように記憶しています。「和風れすとらん
える・さん」では宴会や披露宴などにも対応できるというコンセプトで店づくりをしました。地元では、当時、結婚式や披露宴というと料亭で行うのが一般的でしたが、東京での経験などから時代が変わっていくだろうと感じていました。」 |
社名の「エル・サン」はどういう意味ですか
「エルサン(el-sun)」は太陽と言う意味です。elはスペイン語の定冠詞です。 |
 今の「グランド
エル・サン」はいつ頃オープンしたんでしょうか
「テナントという形では限界もあったので、今の「グランド エル・サン」をオープンしました。当時この場所は田んぼの真中の土地でした。(笑)しかし、近くにバイパスがとおる計画があった事や、ちょうど銀座どうりを挟んで反対側に同じ距離だけ行ったエリアが開けていた事から、この場所はきっと将来開発が進むと予測しました。それが今のグランド
エル・サンのこの場所です。昭和53年に「ソーシャルプラザ グランド エル・サン」をオープンしました。
事業を広げる中ではいろいろなことを学びました。お客様や社員、お取引先の皆様に学ぶ事も多かったと思っています。決して常に順調だった訳ではなく、他にも結婚式場ができたり、事業を拡張する中で社員との距離感に孤独を感じたりと辛い時期もありましたが、その都度問題を解決するようにと取り組んできました。」
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結婚した当時の事
大学時代にアイスホッケーをやっていて、卒業してからも仲間と試合を見に行ったりしていました。ある時、試合を見にいく前に監督の家に遊びに行って知り合った監督のお嬢さんが今の家内です。友人づきあいをしている中で、仲間のカップルを結びつけようと集まっていて自分たちもくっつけられてしまいました。(笑)
結婚したのはニューオータニに勤務していた頃で、給料が1万5千円ぐらいでした。新婚旅行は伊勢志摩、京都、奈良と行ってきました。 |
ご結婚を考えているカップルやご結婚されたばかりのご夫婦にメッセージをお願いします
とにかく幸せになって欲しい。それが一番です。自分達の人生をエンジョイしてもらいたいですね。そしてそのきっかけや機会を創るお手伝いが出来たらと思います。良い人生をおくって頂くためのお手伝いです。 |
エル・サンのこれからについて
お客様のお役に立つ事を常に考えていきたいと思います。スタッフには、自分(社長)ではなくお客様の方を向いて仕事をして欲しいと思います。また、冠婚葬祭の文化を残していく事も自分達の使命だと思っています。
今年のエル・サンのテーマは「感謝と挑戦」です。お客様、社員とご家族、お取引先に感謝し、創意工夫しながら新たな挑戦をしていきたいと思います。 |
◇編集後記◇
ここには書ききれない程、早坂社長は本当にいろいろなお話をして下さいました。たぶん、途中からは、独立した私にいろいろな事を教えてあげようと思って頂いたのではないかと勝手に思い込んでいます。(笑)2時間にわたる取材で感じた事ですが、本当にいろいろな人の事、立場を思いやる優しい方でした。エル・サンの創業の経緯や想いを語って頂きましたが、いろいろな困難を乗り越えて、常に創意工夫をしながら前向きに取り組まれてきた事は若い人や起業家にも夢と元気を与えてくれるお話でした。奥様へのプロポーズの言葉はとうとう最後まで教えて頂けませんでしたが、きっととても大切な思い出なんだろうと思います。
お話が終って、絶妙のタイミングで奥様がエル・サン新作のケーキとお茶を持ってきてくださいました。エル・サンはここにいるとポカポカと心が温まるような不思議な感覚を覚える場所です。まるで太陽のような…。
(2003.1.18. 取材・編集担当:地元起業家Aでした。)
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